HISTORY 香雪軒のあゆみ

文豪たちに愛された香雪軒

香雪軒は、江戸時代後期、筆職人・初代長岡亦四郎が創業いたしました。銘筆・名硯・古墨・文房四寳の店として、約150年。筆の太さ・硬さ・大きさなど“書き味”のこだわりに合わせた筆を作りつづけ、かの文豪 武者小路実篤、富岡鉄斎、谷崎潤一郎たちも通った真の筆の専門店です。

エピソード01
武者小路実篤
エピソード画像01
「香雪軒」と店に掲げている書は、武者小路先生がお買い上げになったた中国の古い墨を、四代目が先生の目の前で磨り、その折りに揮毫していただいた直筆の書です。店内には、先生の描かれた「赤絵の皿にのったトマト」の油絵もございます。
エピソード02
富岡鉄斎
エピソード画像02
二代目が筆職人をしていた頃、富岡先生に「香雪軒」の屋号を付けていただいたと伝わっています。店には「開益書堂」と書かれた直筆の書が飾ってあり、「書道、益々開く」と解釈させていただいております。
エピソード03
谷崎潤一郎
エピソード画像03
谷崎先生は原稿を筆で書いておられ、その筆を当店で作っておりました。店には、谷崎先生直筆の手紙も飾っています。小説「瘋癲老人日記」にも「河原町二條東入ル筆墨商竹翠軒」に主人公が墨・硯・紙などを買いにいくお話で、当店も紹介されております。